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GRIT株式会社の下山です。
作業は4人で行いました。事前作業として1人目はアウトレットバルブや数種類あるビス類の開梱と小分けを行い、同じく事前作業として2人目は取付作業に先立ち取付を行うボックス内の清掃作業を行います。並行して3人目はアウトレットバルブの仮取付、4人目はアウトレットバルブの本締めと気密確認を行い、作業を完了した1人目がフェイスプレート(保護カバー)の取付と最終確認を行いつつ、清掃作業を完了した2人目が各作業の補助に回ることで、効率的にスピード感を持って作業を行いました。アウトレットバルブは向かって左から酸素・吸引・吸引用スライドベースの順序で取り付けます。各アウトレットバルブは医療用酸素の識別色である緑と吸引の黒でひと目で分かるようになっています。スライドベースとは吸引器等の医療用機器を取り付けるためのフックのようなものです。
アウトレットバルブを仮取付した状態です。医療ガスアウトレットはどの病院でもほぼ電気コンセントと並んで取り付けられます。高さは床から1,400mmの場合が多く、この高さが揃っていないと見栄えが悪くなります。ちなみに、赤いコンセントは『医用コンセント』と呼ばれJIS規格に適合した医療用のコンセントで非常電源に回路が接続されています。また、ここにはありませんが緑色のコンセントは無停電非常電源回路に接続されたコンセントで、白は一般的な商用電源回路となります。
アウトレットバルブの本締めと接続部の気密性を確認しています。気密性を担保しているのはゴムのOリングです。アウトレットバルブ取付をすべて完了した後に配管も含めた総合気密試験を実施するのですが、アウトレットバルブ取付時に気密性を確認しておかないと、万が一アウトレットバルブから漏洩があっても、数百カ所も取り付けられたアウトレットバルブのどれが漏れているのかを特定するのは事実上不可能であり、非常に重要な作業となります。
最後にフェイスプレートを取付けて、シャッターの稼働や緩みなどの最終確認を行って取付作業は完了です。本病院の病室フロアでは医療ガス器具がおおよそ100箇所ありましたので、アウトレットバルブを約200個、スライドベースを約100個設置して、次のフロアに移動します。
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お知らせ
2024年7月1日をもって社名を「有限会社信誠」から「GRIT株式会社」(グリット株式会社)へと変更いたしました。