長野県長野市 | 医療用酸素マニフォールド移設工事 #1

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本日は長野県長野市の総合病院における医療用酸素ガス供給設備の移設工事のレポートです。今回は6日間にわたって可搬式液体酸素ボンベ(LGC)を使用した医療用酸素マニフォールド、通常の7,000Lボンベを使用した医療用予備酸素マニフォールドを院内の旧機械室から新機械室へ移設するとともに、医療用吸引ポンプ吐出配管のルート変更を行う工事を行いました。

まずは最初の2日間で機械室の天井内配管およびメインシャットオフバルブ(メインSOV)と保守点検用アウトレットバルブの設置工事を行います。新機械室となる場所は既に建築工事によって天井が解体されており、残材が若干残っている程度です。2枚目の写真の壁にメインシャットオフバルブと保守点検用アウトレットを設置します。

施工図に記載の寸法に従って、上側にLGC酸素マニフォールド用のメインSOVを、その下に予備酸素マニフォールド用のメインSOVを設置します。2枚目の写真の右側の配管は天井を配管した各マニフォールドからのメイン配管となります。3枚目の写真はほぼ配管が組み上がった状態です。それぞれのメインSOVから独立して保守点検用アウトレットバルブを利用出来るように3つのバルブを設置しています。

組み上がった配管をガス溶接で接続します。ガス溶接といっても銅管なのでいわゆる「ろう付け」作業です。銅管に巻き付けているのは濡れ雑巾ですが、これがガス溶接の際に活躍します。写真の溶接箇所は配管の近傍に緑色のフィルムの端部やメインSOVがあり、なにも養生をせずにガス溶接をすると高熱でフィルム端部が焼損したり、メインSOVが破損する可能性があります。これを防ぐために、濡れ雑巾を巻いて養生を行います。たかが濡れ雑巾と思われますが、しっかり対象物を養生してくれるため昔から使われている方法です。

並行して天井付近の配管工事も行います。灰色の塩ビ管がVP50の吸引ポンプ吐出配管で、緑色の太い配管が配管外径34mmのメイン配管、細いほうが外径12mmのマニフォールド圧力放出装置からの放出管です。

マニフォールド圧力放出装置とは、万が一マニフォールド内の圧力が設計圧力を超えて上昇した際に、過圧を外部へ放出して設備を保護する装置です。 保護装置には再閉鎖型のスプリング式安全弁や、非再閉鎖型のラプチャーディスク(Rapture Disc 破裂板)などがありますが、ガスマニフォールドではラプチャーディスクが多く選ばれます。 ラプチャーディスクは設定圧力に達すると破裂することで装置内部の流体を外部へ放出する仕組みで、構造上気密性に優れ、日常の動作点検や可動部の整備が不要というメリットがありますが、一度破裂してしまった場合は再利用出来ず、新品への交換が必要です。

全ての配管工事が完了した後に窒素ガスにより気密試験を行い、配管に漏洩がないことを確認します。

2日間をかけてマニフォールド移設作業のための事前配管工事を完了しました。写真には写っていませんが、メインSOVが設置されている壁の裏の部屋に既設配管があるため、壁に開けた穴を通ってそちらにも配管を延ばしています。ちなみに、裏の部屋は熱源ボイラー室で室温35度以上(体感)はありそうですが屋外もそれ以上に暑いため、むしろ湿度の低いボイラー室の中の方が発汗が少なかったです。ボイラー室よりも屋外の方が暑いなんて変な世の中になりました。

本日もご覧頂きありがとうございました。
GRIT株式会社では、こうした医療用ガス設備などの工事を行っています。

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